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ニイガタビト

カフェをオープンするきっかけ

2013.09.11 掲載

vol2

カフェオーナー

坂野裕美さん

新潟市

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東京都出身。新潟出身の御主人と結婚し、4年前から新潟に在住。大学時代にあるカフェと巡り会って以来、カフェの魅力に取りつかれ、新潟で店設立の夢を現実にしようと一大決心。2013年3月、新潟市西区内野駅前に『うちのカフェ イロハニ堂』をオープンさせた。

「喫茶ミケネコ舎」との出会い

東京の下北沢にあった、今はなき「喫茶ミケネコ舎」。
このお店が、私がカフェをオープンするきっかけをくれたお店です。
今から10年程前、カフェを特集する雑誌にこのお店が掲載されており、友人とお邪魔しました。白いレトロな建物の2階、小さなお店がひしめき合っている一角にミケネコ舎はありました。建物に馴染んだ可愛らしい小ぶりの机や椅子、ガラス作家さんのランプやグラス、苔玉…。どれも素敵で、気持ちが落ち着く異空間でした。

喫茶ミケネコ舎があった建物は、昭和12年に建てられ、平成20年に老朽化によって取り壊されました。もとはアパートとして使われたようで、その後、それぞれの部屋が雑貨屋さんや古着屋さんとして営業を開始。その奥の部屋がミケネコ舎でした。

ここで出会ったコーヒー

このお店で出会ったのは、コーヒープレスを使って淹れた丸山珈琲。丸山珈琲は、長野県軽井沢に本店があり、スペシャルティコーヒーのみを扱っています。当時はこのような器具で珈琲を飲む方法を知らなかったので驚いたのと同時に、珈琲を一口飲み、あまりの美味しさに衝撃を受けました。それまでデザートのお供といえば紅茶で、砂糖やミルクなしでは珈琲が飲めなかった私ですが、このお店の珈琲は嫌な苦味がなく、チョコレートのようなまろやかさがありました。何も加えずに飲んでも美味しいと感じた珈琲は初めてで、この新たな発見から珈琲が好きになりました。そして、「いつか自分でもこんな安らぐ空間のお店を開いたら、珈琲はこの淹れ方で提供しよう」と心に決めました。
それが現在、イロハニ堂でメニューにしている丸山珈琲です。ご注文をいただいてから豆を挽き、コーヒープレスでお客様の前で注いで提供しています。珈琲が苦手な方にも是非お試しして欲しいメニューです。

「イロハニ堂」のFacebookページへのリンク

こだわり、その1

丸山珈琲と共におすすめしたいメニューに、レアチーズケーキがあります。このレアチーズケーキは、イロハニ堂がカフェ常設店としてオープンするきっかけとなったメニューです。
一日カフェの体験としてイロハニ堂を開いた際、レアチーズケーキを食べたスペースの管理者が「北信越で1番美味しい‼ 」と絶賛してくれ、そのことが常設店オープンのきっかけになりました。北海道産の厳選したなめらかなレアチーズと、ケーキの土台のサクサクした食感がアクセントです。シンプルで美味しいものを目指して作った、イロハニ堂のオススメ人気メニューです。
メニュー作り、お客様へのご提供、お会計、後片付けと1人で切り盛りしているので大変な時もありますが、お客様が「友達の家で寛いでいるみたい!!」と喜んで下さる姿を見ると嬉しく、充実した日々を過ごしています。
次回は、「イロハニ堂の一日の流れとエピソード」についてお話したいと思います。よろしくお願いします。

「イロハニ堂」へのリンク

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