株式会社新潟日報社
Uターン
2024年2月
「私にとって仕事は生きがいです」と語るのは袖山小百合さん(30歳)。以前は、東京の大手銀行で中小企業のオーナーに資産活用の提案をする業務を担当していました。仕事は刺激的でやりがいに満ちていたそうですが、結婚を機に地元である新潟市にUターンすることになりました。
「大好きな仕事を辞めるのは残念な気持ちもありましたが、新たな地でも情熱的に働きたいと考えていました」
業種にはこだわらない、それよりも「新潟のためになる仕事をしたい」と強く感じていた袖山さん。まっさきに頭に思い浮かんだのはマスコミの仕事でしたが、新潟に希望する求人があるかは分かりません。情報をリサーチするために、東京・表参道ネスパスの2階にあった、新潟県が運営する「にいがた暮らし・しごと支援センター」※を訪れました。
※ネスパスの閉館に伴い、現在は東京都千代田区大手町に一時移転しています。6月17日に、新たな首都圏情報発信拠点「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」地下1階に移転します。
「相談員さんに聞いてみたところ、私が転職活動を始めた時期は、希望する求人が少ないことが分かりました。それでも『焦らず次年度の採用に応募してみては?』『マスコミ以外の求人を検討してみては?』など、親身になって提案をしてくれました。」
袖山さんは、はじめのうちは新潟県内に働きたい企業があるだろうかと心配していましたが、相談員からマスコミ以外にもたくさんの求人を案内されていく中で、新潟には魅力的な企業が多いことに気づいたといいます。
20社以上の求人を検討し、新潟の企業の魅力も感じていた袖山さんでしたが、熱意はブレませんでした。相談員もそんな袖山さんの思いを汲み、マスコミの仕事を紹介しようと奮闘。タイミングよく地元新聞を発行する株式会社新潟日報社を紹介することができました。
「担当の相談員さんから何度も求人を案内してもらい、検討していく中で、希望がより明確になりました。希望に合う求人を紹介してもらえてよかった。」と話します。
異業種からの転職ということで、相談員は、選考対策も熱心にサポートしてくれました。袖山さんの仕事が終わった後にオンラインで面談練習をしたり、応募書類のブラッシュアップをしたりと二人三脚で対策を実施。一社入魂で採用試験を受けた結果、見事に内定を勝ち取りました。
現在、袖山さんは記者の仕事をしています。担当は医療・気象・防災部門。県内各地を巡り、忙しい日々を過ごしています。
「記者の仕事はやりがいがあります。業界の事情を知れば知るほど、社会の課題が浮き彫りになるんです。発信を通して世に問題提起をすることは、改善の糸口につながるのではないでしょうか――新潟をより良くするこの仕事ができることに幸せを感じています」
新潟での生活は、プライベートも充実しています。学生時代からの友達とカフェで過ごすほか、美術館や温泉を巡ってゆったりとした時間を楽しんでいるのだとか。東京よりも店の数は少ないですが、お気に入りのスポットも多く満足しているそうです。
当センターでは、担当制で丁寧に個別相談に対応しています。まずは情報のリサーチだけという方も、転職に向けて何をしたらいいのかわからないという方も、お気軽にご利用ください。