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地域おこし協力隊インタビュー

市町村の枠を超えて県全域で活動(後編)
- ニイガタコラボレーターズ(新潟県地域おこし協力隊) -

2024.07.19 掲載

新潟県地域おこし協力隊のみなさん

前編に続き、令和6年2月に開催したニイガタコラボレーターズ(新潟県地域おこし協力隊)交流会に参加した9名の隊員にうかがった、応募のきかっけや活動の魅力をご紹介します!

隊員の紹介

後編でコメントを紹介する隊員のプロフィールです。
詳細は以下のURLにもありますのでご覧ください。
<新潟県地域政策課ホームページ>
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/chiikiseisaku/1356784955413.html

<竹田哲也さん>
◎前住所
東京都
◎活動拠点
糸魚川市
◎経歴
東京でプログラム関連の企業に勤めた後、新潟県へUターン。任務は、観光と食の魅力×自転車を組み合わせた「サイクルツーリズムの推進」。主に上越エリアを中心に、イベントの企画と運営、地域の受け入れ体制づくりなどを行い、自転車で散歩するような楽しみ方「散走」の普及に努めている。
<長島遼平さん>
◎前住所
東京都
◎活動拠点
長岡市
◎経歴
英会話スクールや海外生活の経験、趣味のアウトドアを生かして「アウトドアによる誘客拡大」という任務を進めている。SNSでの発信、インバウンド対応、防災キャンプや雪遊び、雪中キャンプなどのイベントの企画・運営などを幅広く行っている。
<松井千枝さん>
◎前住所
大阪府
◎活動拠点
十日町市
◎経歴
大阪での高校教師、スペインでの日本語教師、デンマークでの日本文化講師を経て、ニイガタコラボレーターズとして新潟県に移住し「地域と連携した新たな教育の推進」を担当。十日町エリア5校の中・高校で総合的な学習の時間の充実に力を発揮。
<井川賢司さん>
◎前住所
岐阜県
◎活動拠点
南魚沼市
◎経歴
アメリカ留学中に日本語授業のサポートボランティアを行い、その後シアトルにあるローズベルト高校にて日本語授業のAT(アシスタントティーチャー)を務めていたものの、コロナ禍をきっかけに日本の教育にも関わりたいという思いを抱いて帰国。「県立高等学校の魅力化の推進」という適任の任務を見つけ、今後の日本社会をよりよくするためにはグローカルリーダ―の育成こそが重要と考えて応募。
<石井佳穂さん>
◎前住所
東京都
◎活動拠点
湯沢町
◎経歴
大学では観光を専攻。「雪国リトリート等による誘客拡大」を掲げるニイガタコラボレーターズの募集に、リトリートという新しい概念を地域で進めるのは珍しいと思って応募。雪国ならではの資源を生かした観光の可能性に挑戦中。

ニイガタコラボレーターズに応募したきっかけは?

(写真:左から、松井隊員、石井隊員、丸山隊員、石塚隊員)

井川さんー母方が直江兼続の友人である石田三成の子孫で、上杉景勝の居城のある六日町にご縁を感じたから。それはともかくとして(笑)、「県立高等学校の魅力化の推進」という任務に惹かれたのが、一番のきっかけです。高校生と関わり、将来のグローカルリーダー育成に貢献することで、地方から日本を盛り上げていけるのではないか思いました。また、地方だからこそ、きめ細かな活動ができるのではないかという可能性も感じています。

石井さんー私も任務が決め手になりました。大学で観光を学んでたのですが、まだ広まっていない「リトリート」に県が取り組むというところが画期的で、これはぜひ関わりたい!と思いました。リトリートとは、日常を離れて疲れた心や体を癒し、素の自分に戻ろうという考え方で、欧米から入ってきたものです。雪国ならではの資源を生かして、この新しい概念を広めたいし、それ以外のツアーもつくっていきたいと思っています。

どんな活動をしていますか?

(写真:左から、鈴木隊員、吉田隊員、井川隊員、竹田隊員)

竹田さんー速さを競うスポーツではなく、自然や街を楽しみながら自転車を走らせるのがサイクルツーリズム。これを広めていくのが私の任務です。上越地域全体で連携して、高原を走るヒルクライムや、子どもから大人まで楽しめる里山ツーリングツアーなどのイベントを準備し、実行しています。自転車が走っている風景が当たり前になれば、自転車に関わる人が増えるので、多様なツアーを提案していこうと思っています。

長島さんー私は長岡のアウトドアショップを拠点に、アウトドアを企画して実行し、それをSNSやnoteで発信して、新潟でのアウトドアの力を知ってもらう活動をしています。もともとキャンプや登山などアウトドアは2年前から始めたばかりなのですが、新潟に来て冬の楽しみも知り、10日間雪の中でキャンプするほど雪中キャンプにハマりました。雪があるからこそ、スノボやスキーが楽しめるのはもちろんのこと、空気が澄んでいて冬の星空が感動するほど美しい。また湿度が肌を潤してくれるカラダに嬉しい面もある。恵みある雪でもっと遊べて生活を豊かに営む新潟の魅力も発掘して広めていきたいです。

松井さんー雪や雨はネガティブに捉えられがちですが、気持ちが落ち着いて集中できたり、いいこともたくさん。居心地がいい時間をさす、北欧でいう「ヒュッゲ」に近いものが感じられると思っています。それで、長島さんと一緒に、スキー場で焚火を囲んでヒュッゲを体感しようというイベントを計画しました。県の協力隊だからこういうコラボがしやすい。活動の幅が広がるのもニイガタコラボレーターズの利点です。

今後の目標を教えてください。

(写真:長島隊員(オンライン参加))

井川さんー今後の日本社会をよりよくするには、地方の活力が不可欠じゃないかと考えています。そのためには、地域(ローカル)と世界(グローバル)の二つの視点を持って行動できる人材が必要です。だからこそ、現在関わっている、国際情報高校での総合的な学習の時間、国際大学との連携等を通じて、グローカルリーダー育成に貢献していきたいと思っています。そして、地方の人口減少への課題解決に今後つなげていければいいなとも思っています。

松井さんーフィンランドに留学していた時に、教わるというより、生徒自身が本を読んだり調べたりして答えを探していくホイスコーレを知り、生徒に伴走できる存在になりたいと思うようになりました。ここで生徒たちをサポートし、できることを形にしていきたいと思っています。

長島さんー今後広めていきたいのは、アウトドアの力を災害時にも役立てることです。テントの設営や食事作りなど、何気なく楽しんでいるアウトドアでの活動は、実は、万が一の時にも活かされるんです。防災キャンプの企画・運営に力を注いでいきたいです。

竹田さんーアウトドアの魅力、サイクルツーリズムにも貸してほしいです。カヤックや登山&自転車で新潟の自然を満喫するツアー、いいですよね。また、インバウンドには高田の古い街並みを楽しみながら走るツーリングツアーはどうかと考えています。ニイガタコラボレーターズ、市町村の隊員が協力しながら新しい価値を作って生きたらと思っています。

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