2012.08.03 掲載
マコー株式会社 営業部 営業技術
青木卓矢さん
25歳 南魚沼市
南魚沼市で生まれ育った青木さんは、高校卒業後、東京の大学で経営学を学ぶ。その後、地元での就職を希望し、現在の職場に就職。Uターンして今年で4年目。また、昨年結婚し、家族一緒に暮らす自身の実家から、約1時間の道のりを車で通勤。
元々、親孝行の意味も込めて、地元に就職できたらいいなという思いがありました。また、当時お付き合いをしていた今の奥さんが新潟で就職していたことも、後押しになりました。
入社試験に臨むにあたっては、私は文系出身だったため、技術系の会社であるマコー株式会社から採用されないかもしれないという不安もありましたが、それでも、無事内定をいただくことができ、人一倍嬉しかったことを覚えています。ただ、リーマンショックの時期と重なったこともあり、内定が取り消されるのではないかと心配したり、また、入社後に自分が業務についていけるのかといろいろと考える時期もありました。
マコー株式会社が開発する装置は、『ウェットブラスト』という工法を利用した様々な製品の表面処理をする技術に特化したものです。そのノウハウの蓄積と実績は、世界レベルで見てもとても稀有な存在です。
会社の入り口には、「磨創人」という言葉が掛けられています。この言葉は「表面を磨き創る人」という意味のほかに「人を磨き、人を創る」という意味も併せ持っています。それは、社内の人材に対しても、様々な教育プログラムを実施し、人材育成に努めるという意思を表すものです。
私自身、元々は、営業職を希望して、会社に入社しましたが、営業部門に配属されるための研修期間として、アプリケーション開発・テスト部門で3年間の経験を積みました。入社後しばらくは、理系の同期達の間で飛び交う専門用語・技術用語を必死に勉強しました。
今年からようやく営業部門に異動することができました。自社の技術を伝え、お客様が困っていることを解決するための提案ができるよう、努力しています。
当時は、都会での生活に慣れていて、東京を離れがたいなと感じていました。実際、帰ってきた直後は、時間を持て余すようなことが多かったように思います。都会では、目的がなくてもブラッと街へ出て、ウインドショッピングしたり、知り合いのお店で過ごしたりと、楽しく時間を過ごすことができたからです。
ただ、今思い返せば、仕事に没頭して必死に勉強する毎日だったので、仕事を離れた時の田舎特有のゆったりとした時間の流れが何よりよかったと感じています。休日には、ドライブしながら、旅行に出かけるなど、気分転換できていたように思います。
そして、新潟に戻って、あらためて感じたことは、新潟の「人」の良さです。東京での生活では、いろいろな人に出会いました。そうした出会いの中で、自分と気の合う人たちには、地方出身の人が多いことに気づきました。地方出身の人とは、腹を割って本音で話ができたように思います。
結局、自然が豊かで空気がおいしい、気兼ねなく話ができる人が多い、そうした環境に勝るものはなかったということです。子どもを育てる環境としてもキレイな空気、キレイな水は安心できます。
日常生活でも勉強や仕事でも、県外で積んだ経験は必ずプラスになると思います。自分自身、一度地元を離れて、都会で世の中の波にもまれ、いろいろなタイプの人と出会えたことは、とてもいい経験になったと感じています。
落ち着いて暮らすことができる環境で、人それぞれ、やりがいのある仕事に打ち込む、豊かな生活を思い描くことはとても大切だと思います。
新潟にどのくらいやりがいのある仕事があるかどうか考えてしまって不安になる人もいると思いますが、まずはチャレンジしてみてはどうでしょうか。自分のように勉強してきた内容と違う分野の会社だとしても、あきらめずに自分の考えを持って求職活動することで道が開けると感じています。
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