2010.01.04 掲載
NPO法人 総合型スポーツクラブ ウェルネスむらかみ スポーツインストラクター
矢田 千博さん
27歳 村上市
村上市(旧神林村)出身。大学進学のため神奈川へ。大学を卒業後、東京のスポーツクラブで3年間インストラクターを勤める。退職後、地元村上にUターンし現職。前職同様、スポーツインストラクターとして利用者と共に汗を流す。
もともと、大学卒業後は、地元で仕事をしたいと思っていました。しかし当時私の地元には希望する職がなくて。スポーツに携わる仕事をしたいと思っていたので、東京のスポーツクラブに就職しました。東京は時間の流れがすごく早い。何事もせわしなく動いていて、とにかく毎日バタバタしています。時間の流れについていけず、失敗もありました。自分の健康状態を考えたとき、この時間の流れの中でこれから働いていくのは難しいと思い、地元に戻ることを決めました。また、私は一人っ子なので、いつかは親のもとに戻りたいという気持ちがあったことも一つの要因だと思います。
よそ者を受け入れてくれるのかという不安がありました。地元といえども、7年も外にいたので。勝手に閉鎖的なイメージを持っていたと思います。仕事を始めた当初は、地元の話題についていけなくて、すこし心配でした。しかし、少しずつ地元にも慣れ、今では快く受け入れてもらっています。
よくあるスポーツクラブと基本的にやることに違いはありません。ストレッチや筋力トレーニング、ダイエット教室等々、エクササイズの指導・アドバイスを行っています。同様の施設と違うところは、託児付きの教室があるところでしょうか。幼児・児童を預かることができるので、子育て中のお母さん方に重宝されています。また、東京とは利用者の年齢層が違いますね。東京は仕事帰りの中間層が多いのですが、村上はご高齢の方が中心です。
主に買い物をしていますね。村上を離れて、新潟市内まで買い物に行っています。新潟市内は大型のショッピングセンターがあるのでとても便利です。両親や祖母の買い物に付き合うこともあります。その場合は村上市内の商店街に行くことが多いですね。
上手くは言えませんが、生まれ育った場所なので無条件に好きなところはありますね。地元を離れたときは、田舎から開放された気分になりましたし、都会への憧れもありました。でも外から故郷を見ると、落ち着いた雰囲気に魅力を感じたり、親のありがたみがわかったり、親孝行したいと思うようになったりと、色んなことを含めて、地元の安心感がとても魅力的に見えましたね。戻ってみると、やはりほっとする気持ちになります。今では、自分のペースで仕事ができているので、それを嬉しく思います。
やっぱり地元は良いものです。自然もあって落ち着くし、時間の流れが緩やかです。東京で得た情報やスキルが、地域の人々には新鮮に映ることもあります。そのおかげで、利用者が笑顔になったり、私を頼ったりしてくれる。Uターンを考えている人は、首都圏で身につけた能力で、自信を持って新しいことにチャレンジしてほしいですね。
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