2010.03.03 掲載
設計・開発エンジニア
栗原信さん
26歳 新潟市南区
大阪府出身。和歌山県の高校を卒業後、2002年新潟大学工学部入学、2006年同大学大学院自然科学研究科入学、2008年に、フジイコーポレーション株式会社に入社。食を支える農業機械、サンタクロース公認の除雪機の開発・設計に携る。
父親の故郷が新潟で、自分自身も幼い頃に少しだけ暮らしていたので、全く知らない土地ではありませんでした。進路について両親に相談したところ、新潟なら安心して送り出せるということから、新潟への進学を決めました。
工学部に在籍していたのですが、大学3年生の時に副専攻制度を利用して農学部の授業を受けたことがありました。この時、農業機械に関する授業を受けて「自分の一生をかけて取り組みたい分野はこれだ」と思いました。
自分の専攻を生かせる分野は多々ありますが、人間にとって常に必要なものは食です。パソコン、自動車等に比べると、農業機械のオートメーション化は遅れています。より一層便利で安全な機械をつくり、農業を支えたいと思いました。そこで、農業県である新潟で、大学の勉強を活かせる職に就こうと決めました。
主に当社で製造している除雪機、草刈機、高所作業機等の制御ユニットの設計・開発をしています。その業界ではまだ実現していない安全機能やオート機能の開発に挑戦しています。当社の除雪機は、国内はもとよりヨーロッパへも輸出していて、そのシェアは国内第5位。フィンランド・サンタクロース村や、「冬のソナタ」のロケ地・龍平スキー場等でも使用されています。フィンランド・ロバニエミ市のサンタクロースからは、公認除雪機として認定されました。
冬は除雪機の注文が増え、とても忙しくなります。
当社では、自分で提案から設計、実験、見直しまで自分自身の手で進めることが多いです。もちろん上司に報告し指導を仰ぎながらですが、様々なことを任せてもらえます。その分責任を重く感じますが、やりがいは大きいです。
バスケットボールのサークルに入っていて、毎週土曜日に活動しています。部活で合気道をしていたので、合気道で汗を流すこともあります。
他には、資格の勉強をしています。語学や技術系の資格を勉強していて、昨年だけでも11種類受験しました。世界の食料問題を解決するためにも、一流の技術者になりたいですし、技術力を上げて会社に恩返ししたいですね。やるなら若いうちにと、彼女と一緒に楽しみながら勉強しています。
学生時代の後輩からも進路について相談されるのですが、まずは自分のやりたいことを優先させてほしいですね。仕事は人生のかなりの部分を占めますので、自分がやりたい仕事は何か、一生続けたいと思う仕事は何かを真剣に考えてほしいと思います。
また、新潟は四季がはっきりしているし、食べ物もおいしい。それだけでなく、中国、韓国、ロシアからみれば新潟は日本の真ん中に位置するので、新潟の注目度は意外と高いですよ。今後、大きな可能性を秘めている新潟で働くことも良いと思います。
このページをSNSで共有する