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ニイガタビト

古町活性化を願って

2015.07.22 掲載

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古町花街コミュニティーインフォメーションマネージャー

知野孝子さん

47歳 新潟市在住

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Key word

 1967年生まれ、新潟市出身。祖母、両親は飲食業を経営。幼いころから芸妓さんの着物やしぐさ、三味線の音色、宴会の音と匂い、板場のにぎやかさに囲まれて育つ。高校から東京に行きたかったが、途中下車した群馬県前橋市に30年間定住。不動産会社の企画室に配属、商業施設の開発や店舗企画、運営、販売促進などの業務に携わる。その後、婚活を目的に新潟へUターンをするものの、“まちづくり”に開眼。古町花街の会 事務局長を務めるほか、古町花街ぶらり酒・千社札めぐりコーディネーター、新潟中心商店街協同組合の事務局を経て現在、古町花街コミュニティインフォメーションのマネージャーとして、まちなか活性化に奮闘中。

タイミングという『チャンス』を無駄にしない。

 それは“古町花街ぶらり酒”が古町8・9番町のイベントとして新たな賑いを創出するようになり3回目が終える頃、“酒の陣”と一緒にコラボが出来ないか。と(公財)新潟観光コンベンション協会より打診がありました。
 「新潟淡麗 にいがた酒の陣」とは、新潟県酒造組合の50周年を記念して、2004年に開催され今年で11年の歴史があるイベントです。コンセプトは、その土地を大切にし、県外及び国外から来た人たちと共に、地元の食と地酒を楽しむこと。約90の酒蔵の地酒を500種類以上味わえる祭典のため、回を重ねる度に来場者が増え、2015年は2日間で11万人以上の来場者がありました。そんな新潟を代表するような大きなイベントとコラボができ、11万人の数%でも古町に人が流れて“新潟の食や文化”を楽しんで頂けたら――そんな想いから(公財)新潟観光コンベンション協会や関係者の方々と話し合いが行われました。まちに人を呼ぶ仕掛けとして、酒の陣開催日の日曜日にお店を開けられないか、交通手段はどうする・・・など新しい試みも検討しなくてはいけません。私は早速、古町花街ぶらり酒実行委員の方々に相談をしましたが、二つ返事ではいかない課題が沢山でてきました。それは、日曜日にお店を開けることや、酒の陣を応援しよう!とスタンプラリーを開催することなどは、ぶらり酒とは大きく違う形態になるため、できるのか?!不安と心配に変わりましたが、
商店街活性化のにぎわい創出事業として予算を頂けることになり、大きく1歩を踏み出すことが出来ました。

はじめての試みで

 朱鷺メッセから古町へ行くシャトルバスを運行することで、日曜日に開店する運びとなり、スタンプラリーは、古町花街らしさを演出した千社札を使用することで独自性に変え、『新潟の酒蔵&まちめぐり』という酒の陣専用の冊子に掲載する事となりました。結果は賛否両論ですが、酒の陣様の積み重ねてきた大きさやイベントの目的がしっかりしている事を改めて感じ勉強させて頂きました。
全てが初めての試みでしたが、私は、実行委員の中で一人でも『やりたい、やってみたい』という声をどの様に行えるのか、どうしたら出来るのかを常に考え、出来る範囲で実践してみることに徹してきました。この最初の1歩が、今年の「千社札めぐり」の変革に繋がったことは言うまでもありません。

想いのつながりが更なる1歩へ・・・

 『古町花街千社札めぐり』・・・2015年3月1日~3月31日開催、冊子販売911冊、今年は赤字で終わりました。この企画は、昨年“酒の陣”様とコラボした課題を整理し長期間開催することで、県外客や観光客の方々も楽しめるイベントに作りかえました。酒蔵とのタイアップ企画や昼間の物販店の商品を組み込むことで古町の一体感が打ち合出せることなど、一人の飲食店主の想いから新たな1歩を踏み出すことになりました。打合せ時間の共有が少ない中、次へのステップに繋げる手段を実際にかたちにするべく進まなくてはいけない現実・・・新たなことを始めるには、たくさん乗り越えなければいけない壁や環境、そして覚悟が必要です。勇気という一言では片付けられない現実を抱えながら、その1歩を前進していきます。私は、そのお手伝いが出来ることに心より感謝し、一緒につくっていくことを業にしています。
今はほとんどがボランティアになる現実ですが、その過程があり次への1歩につながる…そんな想いで「古町活性化」に取組んでいます。
ここまで3年半という過程で、短期間で行われる“古町花街ぶらり酒”『食のお祭り』と、新たに長期間で行われる“古町花街千社札めぐり”『日常のおもてなし』の2つのにぎわい創出イベントが出来ました。マニュアルをしっかり修正する間もなく、次から次へと依頼を“YES”と前向きに受けてきたため、参加店へ本来の主旨がきちんと理解されないまま進んでしまいました。今後は運営体制の強化を行い、参加店が疑心暗鬼にならないよう、しっかりと主旨を伝え、想いを共有していきたいと思っています。

新たな挑戦から新たなつながりへ・・・

 想いが人をひきつける。
「まちがにぎわう」という事と「商売が儲かる」という事を考え、わがまちのお店に来店する仕組みを強化すること、まちを通して考えていくことで“まちとお店”の関わり方や“お店のあり方”などを考えるきっかけになると思っています。イベントは手段でしかないこと―――今こそ、しっかりとした『まちの未来ビジョン』を作成し、何のために行っているのか。どんな想いを持ってお店を行っているのか。どんなまちであってほしいのか―――

今後は、実行委員だけでは補えないことをまちづくりの専門家や観光からの観点、まちに関わりたいと思っている人達、そして、いつも応援して下さる企業様を含め、古町への想いを事業としてかたちにしていけるように新たな1歩につなげていきたいと思っています。

古町花街コミュニティインフォメーションへのリンク

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