2014.03.26 掲載
vol4
平田大之さん
関川村在住
vol4
1986年11月1日生まれ。新潟県岩船郡関川村在住。数年前まで、まったく地域のことに興味を持っていなかったが、あることをきっかけに、現在は仕事の傍ら地域活動に積極的に参加。地元をもっと元気にしようと、日々関川村を盛り上げる活動をしている。
僕は時々、関川村の6,000人現在の人口を、2025年までに1万人にすることは、自分にとっての目標であって、実際にそこに住む人にとってはどうなのか?と、考えることがあります。関川村が村として在り続けるのであれば、人口は1万人ではなくても良いのではないか?と。
関川村の地域活性を行動にしたはじめのうちは、正直自分のことしか考えていませんでした。
今もそこまで人のことを本気で考えて行動しているか?と聴かれたら正直疑問ですが。当時は周りから一目置かれたい、周りの人からすごいって言ってもらいたい、自分の存在を色んな人から認めてもらいたい・・・そんな感情ばかりでした。
ただ、実際に行動していると、段々と気づいてくるんです。想いが追いついてくるのです。最初は正直1万人にするっていう言葉が冗談でも、「僕はこうしたい、ああしたい」と、人に話していたり、実際に地域イベントに参加していると、最初はぼんやりとしていた目標が、あるとき明確になる瞬間があります。そして、心の奥から時を重ねる毎にじわじわと何かが湧いてくるんです。
「あれ。なんか今、自分のことを度外視して、ホントに村のことを考えてるな。」
そう思うことが最近はあります。僕はそれを「使命感」と感じていますが、人はまっすぐな芯を心にでっかく持つことで、とても強くなると感じます。「僕はシャイだからこれはできない」とか、「私の限界はここまでだからこれはやらない」とか、自分が自分で判断しているような小さな自分ではなくて、本当に無限の可能性を秘めた、たくさんの方にあなたは影響を与えられるような大きな存在であると信じています。
でも、最初のきっかけは自分のことしか考えていなくても、それでいいのです。そのままでいいのです。どんなに自分のことしか考えていなくても、どんなにいい格好しいでも、大切な事は思ったこと、感じたことを実際に行動してみること。その歩みを一歩進めることが、すべてのはじまりだと信じています。
僕の夢のひとつに「関川村のブータン化、日本のブータン化」があります。
これはつまり、そこに住んでいる人それぞれが、今あるそのままで幸せを感じていると言うこと。
人はよく、もっと先のものを欲しがります。例えば、新車を買ったにしても、数年後には、また別な新車を求めたり、家にしても、数年後には、リフォームをしたり。隣の新築をうらやましがったり。
もっとお金が欲しい、もっと時間が欲しい、もっと自由が欲しい、もっと仲間が欲しい、、、
何でも、もっと、もっと、もっと・・・
それっていったいいつ心は満たされるのでしょうか?
現状に満足できていないから、そういう感情が生まれるのだと思いますが。
きっと、今の環境を当たり前だと思っているのだと思います。
毎日ご飯が食べられること、毎日朝を迎えられること、毎日元気に仕事が出来ること。果たしてそれはすべて当たり前なのでしょうか?
家族が居ること、友達と会話が出来ること。
まずは目の前の出来事に、目の前の人に「ありがとう」と、感謝することから始めましょう。
僕は目の前に感謝を伝えられる数だけ、あなたの幸せは増えていくと信じています。
4月から消費税が8%に上がるから、国や政府にあーだこーだと不平不満をいうのではなく、今こそあなたの在り方が問われています。
国が変わるから、あなたも変わるのではなく、
あなたが変わるから、国も変わるのです。
周りの環境次第ではなくて、自分次第で環境を変えられる日本を僕は目指しています。
そして、一人でも多くの人が今ある幸せを感じる世の中を願っています。
その為にも、僕はまず、この関川村から「関川村に住んでいることの幸せ」を感じてもらえるような村を目指して行動していきます。
関川村に住む人が「この村に住んでいてよかったな」と心から思える僕のアイディアのひとつに、「関川村のディズニーランド計画」があります。ただ誤解しないでいただきたいのは、関川村にディズニーランドなどのアトラクションを造るのではありません。あくまでも、自然を壊さないことがこの村のポリシーであり、僕のポリシーです。関川村の自然は、大きな魅力のひとつですから。
これは関川村全体をディズニーランドのような構成にするということです。個々で商売を展開するのではなくて、村全体でお客さまにおもてなしをするのです。要は村全体がディズニーランドのようなイメージです。関川村は人口の割に、面積が非常に大きいので、集落やお店が点々としています。
ポイントはすでに今あるモノの掛け合わせで、何が出来るかです。人と人、モノとモノ、観光と商業、農業と工業、歴史と未来、あらゆるものをつなげる橋渡しになる為に忘れてはならない大切な存在に、※①国際ボランティア学生協会IVUSAがいますし、僕らが活動している※②cross River picnicがあります。
※①国際ボランティア学生協会IVUSAとは
http://www.ivusa.com/
※②cross River picnicとは
https://www.facebook.com/pages/Cross-River-picnic/328380993959469
これからも僕らが描く素晴らしい未来に向けて、行動していきます。
4回にわたって、関川村に対する僕の想いを伝えさせていただきまして、本当にありがとうございました。このご縁を創っていただいたことに感謝ですし、ますます行動して、この感謝を結果でお返ししていきます。
ありがとうございました。 平田大之
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