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新潟へのU・Iターン就活に役立つインタビュー

【後編】県内企業の採用担当者が語るUターン就活
- 「選考フェーズ」で後悔しないために。成功の分かれ道とは -

【座談会参加者】
新潟県内企業の採用ご担当者様(左から)
●株式会社巴山組 取締役 猪俣 夏来さん
●株式会社メビウス 管理本部 人事部 人事労務室 主任 相田 梨緒さん
●株式会社栗山米菓 管理本部 坂上 創太さん

新潟県内企業で採用に携わる担当者3名による座談会を実施しました。Uターン就活において成功するポイントについて、採用現場のリアルな視点から語っていただいています。

インターンシップ等への向き合い方や就活初期の姿勢について語っていただいた前編に続き、後編ではエントリーシート提出から面接、そして内定後の意思決定まで、より実践的な選考フェーズに焦点を当てます。

Uターン就活では、企業との接点が増えるほど「自分に合う会社とは何か」「地元企業をどのような視点で見ればよいのか」と悩む場面も多くなります。採用現場では、どのような学生がチャンスをつかみ、納得のいく選択につなげているのでしょうか。

後編では、新潟県内企業の採用担当者3名に引き続き面接での伝え方の工夫や企業理解を深めるポイント、そして企業選びで後悔しないための視点について伺いました。

「うまく答える人」より「伝わる人」。面接評価のリアル

【Q.まず、面接の場面で印象に残る学生の特徴を教えてください。】

●株式会社巴山組 猪俣さん
面接では私たちからさまざまな質問をさせていただきますが、例えばこれまでにチャレンジしてきた経験について「なぜそれに挑戦しようと思ったのか」と尋ねた際に、理由を自分の言葉ですぐに説明できる学生は好印象ですね。自分で考え、道筋を立てながら行動できる人だと感じられるので、「一緒に働きたい」と思います。

また、当社がある阿賀町やその周辺での暮らしについて、学生側から能動的に質問してくれると、「しっかり考えたうえで、この地域で本気で働きたいと思ってくれているんだな」と感じます。

●株式会社栗山米菓 坂上さん
堂々としている学生が印象に残りますね。自分がやってきたことに明確な自信を持っている学生もいれば、理由ははっきりしなくても自然と自信が伝わってくる学生もいますが、そうした堂々とした姿勢からは、打たれ強さや前向きに挑戦できる力を感じます。

また、Uターン希望者の場合、志望動機の中で「家族との時間を大切にしたい」といった話が出てくると、地元で働くことへの意思や覚悟が伝わり、地域で長く働きたいという想いを感じますね。

●株式会社メビウス 相田さん
自分なりの“軸”を持って行動している学生は印象に残りますね。面接の場でも、自分の言葉で質問に答えられている様子がうかがえると「きちんと考えているんだな」と感じます。

例えば、「地元が好きだから」という漠然とした理由だけではなく、なぜ一度県外に出ようと思ったのか、そしてその経験を踏まえてなぜ地元に戻りたいと考えたのかまで具体的に説明できる学生は、しっかりと自己理解ができていると感じ、好印象につながります。

●インタビュアー
面接では、事柄だけでなく、その背景や経験を含めて自分の言葉で説明できるかどうかが、印象の差につながるということですね。


【Q.反対に、面接で「もったいない」と感じる学生の特徴を教えてください。】

●株式会社栗山米菓 坂上さん
事前準備が十分にできていない学生を見ると、少しもったいないと感じますね。特に差が出やすいのは、面接の最後に行う逆質問の場面です。

汎用的な質問をするだけではなく、その会社について事前に調べたうえで、自分なりの考えや視点を交えた質問ができると、企業理解の深さや志望度が伝わりやすくなります。しっかり準備をしてきたかどうかは、そうした部分から自然と見えてくるものだと思います。

●株式会社メビウス 相田さん
そうですね。企業について事前に調べることはとても大切ですが、選考を突破するためだけの準備になっている学生は、面接の中で伝わってしまうことが多いと感じます。定型的な回答はできていても、想定していない問いや一歩踏み込んだ質問をすると、急に内容が薄くなってしまうケースがあります。特に、学生時代に一生懸命取り組んできた経験を「その会社でどう活かしたいのか」が整理できていない、あるいはうまく言葉にできないのは「もったいない」と感じます。

自分のやりたいことや働きたい環境といった軸がしっかりしていれば、自然と説得力のある回答になるはずです。企業が知りたいのは、きれいに整えられた答えよりも、その人自身の想いや考えです。多少うまく言えなくても構わないので、上辺を取り繕うのではなく、自分らしい言葉で伝えることを意識してほしいですね。

●株式会社巴山組 猪俣さん
私もお二人と同じような印象を持っています。例えば、「これまでにやってきたこと」自体はきれいに説明できても、「なぜそれをやろうと思ったのか」といった理由やきっかけまで深掘りすると、答えに詰まってしまう学生は少なくありません。それは少しもったいないと感じますね。

その場を乗り切るために回答を考えても、面接が進むにつれて話の辻褄が合わなくなってしまうことがあります。だからこそ、無理に取り繕うのではなく、自分の言葉で正直な想いを伝えられる学生のほうが、結果的に好印象につながると感じています。

●インタビュアー
面接では完璧な回答を用意することよりも、自分の経験や想いを正直に、自分の言葉で伝えることが大切なのですね。

企業が見ているのは“何ができるか”ではなく“どんな人か”

【Q.企業として、どのような学生を求めていますか?】

●株式会社栗山米菓 坂上さん
何事にも前向きに取り組める人には、「一緒に働きたい」と感じますね。学生のうちに特別なスキルを身に付けているかどうかよりも、物事を前向きに捉え、主体的に行動しようとする姿勢のほうが印象に残ります。

インターンシップ等でも、与えられた課題に対して自発的に取り組んでいる参加者を見ると、「いいな」と感じますし、会社見学の際に「では行きましょう」と声をかけたとき、真っ先に立ち上がって行動する学生からは主体性を感じますね。

●株式会社メビウス 相田さん
主体的に物事を考え、それを行動に移せる人に魅力を感じますね。ただ、主体性というのは何でも一人でやることではないと思っています。自分だけでは難しい部分を周囲と共創し、専門性や知見を持ち寄りながら、状況を踏まえて最適な行動を選べる人こそ、本当の意味で主体的だと感じます。
日々進化する技術や仕事に真摯に向き合い、「より良いものをつくりたい」「価値を高めたい」という想いを持って取り組める姿勢も、大切にしたいですね。

Uターン希望者の場合は、県外で得た価値観や経験を、入社先や地域とどのように結び付けていけるかが重要だと思います。実はIT業界はコミュニケーションの機会が非常に多く、技術や仕事に対する好奇心を持ち、相手に興味を持ってアンテナを張り続けられる人が活躍しています。自分たちの仕事や技術に誇りを持ちながら、まずは挑戦してみようという姿勢を持った人と、ぜひ一緒に働きたいですね。

●株式会社巴山組 猪俣さん
私たちは、思いやりのある人と一緒に働きたいと考えています。また、当社には「阿賀町を元気に、そして阿賀町から新潟を元気にしていく」という想いがあります。私たちのミッションはあくまで阿賀町にあり、他地域から仕事を奪うのではなく、この地域に根差して価値を生み出していくことを大切にしています。

だからこそ、こうした考え方や理念に共感し、「同じ方向を向いて働きたい」と思ってくれる人と一緒に働きたいですね。理念への共感は、会社全体で同じ目標に向かって進んでいくうえで、とても重要な要素だと感じています。

●インタビュアー
企業が見ているのは能力だけではなく、その人の姿勢や価値観、そして同じ想いで働けるかどうかなのですね。

ガクチカで差がつくポイント。企業が見ているのは“経験の意味”

【Q.次に、「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」で印象に残る学生と、そうでない学生の違いは何ですか?】

●株式会社メビウス 相田さん
よくあるのが、「とりあえず頑張りました」とだけ伝えてしまう学生ですね。しかし企業側としては、「その経験から何を得たのか」、「どんな気付きや成長があったのか」という部分を知りたいと感じています。

エピソードの内容そのものは、必ずしも特別である必要はありません。それよりも、その経験を通してどのような変化があったのか、周囲にどのような貢献ができたのか、そしてどれだけの情熱を持って取り組んだのかといった点の方が重要だと思います。

●株式会社巴山組 猪俣さん
私も同じで、エピソードの大きさや内容そのものよりも、「なぜそれに力を入れたのか」、「その経験を通して何を感じたのか」、「改善しようとしたことはあったのか」といった点を重視しています。どのように考え、どのように行動してきたのかという“思考の方向性”を見るようにしていますね。

●株式会社栗山米菓 坂上さん
お二人と本当に同じで、この質問を通して私たちが見ているのは、その人の人間性ですね。どのようなエピソードかというよりも、「なぜ取り組んだのか」を自分の言葉で説明できる学生は好印象です。

また、自分の経験を楽しそうに、嬉しそうに話してくれる学生を見ると、「これまでの時間を大切に過ごしてきたんだな」と感じます。成果そのものではなく、どこに情熱を注ぎ、どのように向き合ってきたのかを知ることで、その人らしさが伝わってくると思います。

●インタビュアー
ガクチカでは「何をしたか」よりも、「なぜ取り組み、そこから何を得たのか」が重要なのですね。

“納得の進路”はどう生まれる? 就活を成功に導く行動とは

【Q.“納得のいく就活”を実現するために、具体的にどんな行動が大切だと思いますか?】

●株式会社巴山組 猪俣さん
気になる企業があれば、実際に足を運んでみることが大切だと思います。現地に行き、直接話をするだけでも、多くのことが見えてきます。企業側もミスマッチを防ぐために学生とのコミュニケーションを大切にしているので、積極的に関わってみるだけでも十分意味があると思います。少し面倒に感じるかもしれませんが、やって損はないはずです。

また、これからどのような生活や働き方をしていきたいのかという自分なりの軸を持つことも大切ですね。ただ、その軸を絶対視するのではなく、時には新しい環境や分野に挑戦してみる“冒険”もしてみてほしいと思います。

●株式会社栗山米菓 坂上さん
やはり大切なのは、“知る”ことだと思います。Uターン就活においても、その土地や企業について積極的に情報を集めようとする姿勢が重要ですね。

特に効果的だと感じるのは、行政が発信している取組や情報に目を向けることだと思います。新潟県でもUターン希望者に向けたさまざまな支援や情報発信が行われています。企業だけでなく、地域全体が発信している情報にも触れることで、仕事や暮らしに対する理解が深まり、選択肢や視野も広がっていくのではないでしょうか。

●株式会社メビウス 相田さん
就活にかける時間は決して無駄にはならないと思うので、タイパ重視で進めすぎないことも大切だと思います。少し情報を見ただけで「なんとなく違う気がする」と判断してしまうのは、本当は自分に合っていたかもしれない選択肢に出会えなくなることもあります。

せっかく興味を持った企業があるのであれば、会社説明会やインターンシップ等など、リアルな声を聞ける場に足を運んでみてほしいですね。実際に話を聞く中で、自分の印象が変わることも少なくありません。気になることがあれば、遠慮せず採用担当や先輩社員に質問してみてください。
Uターン就活の場合は、「にいがた暮らし・しごとセンター」(※)など、新潟まで来なくても情報に触れられる場所やツールもありますので、ぜひ活用しながら幅広く情報を集めてみてほしいです。

●インタビュアー
就活は、情報を集め、人と出会い、自分の軸と向き合いながら納得のいく選択を重ねていくプロセスなのですね。

【Q.最後に、これから就活に臨む学生へアドバイスをお願いします。】

●株式会社栗山米菓 坂上さん
どんな経験も、振り返ればすべて自分の糧になります。「それもまたよし。」という気持ちで、まずは一歩踏み出してみてほしいですね。業界研究や企業理解、自己分析といった事前準備をしっかり行いながら就職活動に向き合えば、きっと自分のなりたい姿に近づいていけると思います。ぜひ前向きに挑戦してみてください!

●株式会社メビウス 相田さん
就活に向けて不安を感じることも多いと思います。そんなときは一人で抱え込まず、家族や友人、大学のキャリアセンターなど、ぜひ周囲を頼ってください。もちろん、私たち企業の採用担当も気軽に頼ってほしいです。

私自身も就活はとても悩み、苦しかった記憶がありますが、振り返ると人生の中で最も自分と向き合った時間だったと感じています。その経験を通して自己理解が深まったからこそ、就活は「自分を知るための大切な機会」でもあると思います。前向きな気持ちで取り組みながら、学生のうちにしかできない経験もぜひ大切にしてください!

●株式会社巴山組 猪俣さん
まずは一日だけでもよいので、自信を持って、自分がこれまで頑張ってきたことを振り返ってみてほしいですね。どんなに些細に思えることでも、きっと素晴らしい挑戦や経験を積み重ねてきているはずです。就活は誰かと競い合うものではなく、社会と自分とのコミュニケーションだと思っています。恐れず、自信を持って、自分らしく向き合い、後悔のない就活にしてください!



今回の座談会を通して見えてきたのは、Uターン就活で大切なのは特別なスキルや完璧な準備ではなく、自分自身と向き合いながら主体的に行動する姿勢であるということでした。
インターンシップ等や企業研究、面接といったひとつひとつの経験を通して、自分の考えや価値観を整理し、自分の言葉で伝えることが、納得のいく進路選択につながっていきます。これから就活に臨む皆さんも、ぜひ視野を広げながら多くの経験を重ね、自分らしいキャリアの一歩を見つけてください。

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