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教えて先輩! 第105回

「ない」から「つくる」

2016.03.28 掲載

アーティスト、アート プロジェクトディレクター 長岡造形大学 准教授

池田光宏さん

46歳 長岡市在住

 神奈川県出身。東京藝術大学大学院修了後、国内外で活動。2009年に2年間滞在したスウェーデンから帰国後、東京を拠点に活動をしていたが2014年に長岡造形大学の准教授に就任したことをきっかけに長岡市に移住。3年目の今年、同大学学生・卒業生×商店街プロジェクト「ヤングアート長岡」の企画運営や、「大地の芸術祭冬 越後妻有アートトリエンナーレ」での展覧会など、教員・アーティスト共に活躍の場を広げ続けている。

長期アーティスト・イン・レジデンスだから実現できること

 アーティストの活動形態には定住型とノマド型の2種類があって、自分はどちらかというとノマド型でした。東京をベースにしながらも、どちらかというと東京以外の地域を行ったり来たりして、作品を制作・発表することが多かったのです。そんなことから、一度どっぷり地方に住んでみたいという興味はずっと持っていました。
長岡に移住したきっかけは、長岡造形大学の教員として着任することになったことです。全く迷いが無かったわけではありませんが、「大地の芸術祭」に関わっていた縁もあったので、移住を決めました。家族も反対することなく一緒に来てくれました。
今の環境は、自分にとって長期アーティスト・イン・レジデンスみたいなものだと思っています。ここなら、既存のレジデンシープログラムではできない、長期的なプロジェクトに関われるのではないかと考えています。
それから、アートの環境作りにも関心があります。それはオルタナティヴなアーティストの活動の場がないからです。ちょうどそうした場を、自分の手で作ってみようとした動きが、同時多発的にあちらこちらで起こっていました。例えば、作品を作っても発表の場がない。であれば、発表の場から作ってしまおうと。また、そこに様々な人を巻き込める仕組みを作ってみようと。こうした環境を作ることは作品を作ることと、同等かそれ以上の醍醐味を感じさせてくれるものでした。長岡では、それと同じようなことができる可能性があると思っています。そもそも長岡は世界に誇る花火の街。力を合わせてど〜んと、何かを打ち上げるのを得意とする人々の気質を感じています。

※アーティスト・イン・レジデンス:国内外からアーティストを一定期間招へいして、滞在中の活動を支援する事業。期間は、1カ月程度の短期滞在から1〜3年など複数年にわたるものなど、各プログラムによって異なる。

※オルタナティヴ・スペース
美術館でも画廊でも文化センターでもない、それらから相対的に自立したアートスペース。その運営形態や空間の規模はさまざまで、スタジオやレジデンスの機能を備えた公設民営の施設から、アーティスト自身が細々と運営する「アーティスト・ラン・スペース」まで、非常に幅広い。

「ない」ところで生活する

 新しい土地に来て、これまで当たり前のようにあったものが「ない」と気づくことがあります。「ない」ことは、一見マイナスに取られがちなことですが、僕は「ない」ことに可能性を感じたんです。
長岡に来る前に、スウェーデンのヨーテボリという町に2年間滞在していました。
ある日、映像作品を投影するためのスクリーンとして必要になった大判のトレーシングペーパー(透過性のある用紙)を探し歩いていたのですが、誰に聞いても見つからず困り果てたことがあります。
しかし、そのことをきっかけにその土地ならではの代用品を見つけることができました。それはフィルミヨルクというスウェーデンのヨーグルトドリンクでした。ヨーグルトドリンクをガラスに塗れば代用できるということがわかったのです。それどころか、もともと使おうとしていたトレーシングペーパーよりはるかに効果的にスクリーン素材として機能したんです。こんな意外な解決法で「ない」という問題に決着をつけることができました。
「ない」ところで生活することの面白さは、こうした思いがけない発見にあります。これはちょうど紙の辞書で言葉を引くことに似ていると思います。紙の辞書で言葉を引くと、目的の言葉の両隣が気になって、新しい発見や興味が湧くことがあります。電子辞書だと目的の言葉だけがすぐに出てきて便利だけど、お隣さんがいないんです。
 早速、長岡でもこういうことがありました。大学の近くに森があります。そこは僕が取り組もうとしていた作品の制作にとって、最高の撮影場所なんです。目的地としてわざわざ東京からその森にたどり着くことはできないけど、大学に来たら、たまたまその隣にあった。ヨーグルトドリンクも、森も、来てみなければわからなかった発見の面白さがありました。

すぐに人とつながれるコンパクトさ

 正直長岡に来て、最初は不安もありましたが、たいていの不安は人との出会いが解決してくれました。着任早々にこの街でどうにかアートプロジェクトを始めてみたいと考えていました。しかし、新参者の僕はどのようにそれを実現するか?という手立てが見つかりませんでした。
しかし、大学のみならず、街の人たちとの出会いによって、わずか1年で「ヤングアート長岡」という街中での展覧会を実現することができました。「こんなことをしたいんだけど、どうすればいいのか?」と、もやもやしながら居酒屋で飲んでいたりすると、その辺にいた人が知恵を貸してくれました。こんな人いないかと尋ねると紹介してくれる人がいて、すぐに人とつながれちゃう。コンパクトな街ゆえの面白さですね。こういうことが起こる街はアートプロジェクトに向いています。
また、僕は今、様々な人々と関係性を築きながらコラボレーションをしていくようなプロジェクトに関わりたいと考えています。いろんなプロジェクトがリンクしあうことで何か新しいことができるんじゃないかと思っています。この活動を僕は「プリン」と呼んでいます。食べる「プリン」とはスペルが違いますが、おいしそうな響きが気に入っています。この言葉をキーワードにして今年あたりからじわじわ攻めてみようと思います。

長岡造形大学アートプロジェクト ひらめきスプリング大作戦!ヤングアート長岡へのリンク

大学というフィールド

 学生と何かアイデアを語り合う時がとても面白いと思っています。アーティストは基本的に一人で考えて作品をつくるものですが、ここに来てから学生を巻き込んでアイデアをシェアしながらプロジェクトに取り組んでいます。
一人だと1個しか出てこないアイデアも、10人の学生と一緒だと10個になる。100人だと100個になる。この環境は自分にとってすごく刺激的です。アートプロジェクトに取り組む上での大きな武器になるはずです。
実践の中では、失敗することや問題がいっぱい出てくると思いますが、地域の資源を掘り起こしながら、新しいことにチャレンジするための素材として、それは大きな力になるものです。
こんな可能性だらけの土壌で、これまでなかったような長岡オリジナルのアートシーンをつくることが今の僕の目標です。

日ノ出町芸術小路(げいじゅつこみち)へのリンク

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