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新潟で夢にチャレンジ 第27回

アートのある暮らし
- 生きている証を伝えるアート -

2009.11.18 掲載

 今夏は3年に1度の「大地の芸術祭」が開催され、また、年末までは「水と土の芸術祭」が開催されるなど、アートを通じた様々な交流が繰り広げられています。
 新潟のアートは、これらの芸術祭だけではありません。アートを創作し、発信する動きは、各地で生まれ育っています。これらの活動はゆるやかに、しかしながら確実に地域に根付いています。
 今回、新潟市西蒲区の「越前浜の浜メグリ」イベントに携わる草木染め工房「浜五」の星名康弘さんと、新潟市西区の「西区DEアート」で事務局や学生の指導にあたる丹治嘉彦さんへのインタビューを通じ、アートのある暮らしを考えます。

「越前浜の浜メグリ」とは

 「越前浜の浜メグリ」は今秋で4回目。もともとは「居心地のいい作品展」を始めたのがきっかけです。2つの工房と1つのカフェで始めたイベントが、今では参加する団体が25にもなります。ノーコンセプトがコンセプトと語る星名康弘さん。「ルールはつくりたくないんです。創作に注力する人、売りたい人、交流したい人と、浜メグリに参加する人の目的もさまざま。各自にとって居心地のよい空間であることが大切です。」

浜メグリへのリンク

星名さんインタビュー1「越前浜でのアート」

 草木染めを始めたのは、古民家を掃除していくうちに、古い建具や畳を修理するより布を掛ければいいな、そうした設えには布がとても便利に使えるし、染めはお客様の好みを出せるのでとても相性がいいなと思い、始めるようになりました。
 現在は、建築設計事務所に勤務しながら、草木染め工房で作品づくりをしています。建築と草木染めって自分にとっては、つながっているんです。住居があって、その周りに植物があって、それが染め物になって、住居で使われて・・と。
 越前浜は人とのつながりを強く感じる地域です。2ヶ月前に子どもが産まれたのですが、大丈夫かと近所の人、知り合い、小学生までもが顔を出してくれます。玄関にそっと採れたての野菜がおいてあったり。
 移り住んでくる芸術家は多いです。知っているだけでも20人くらいはいます。区長さんが「移り住みたいという人が来るのは嬉しいこと」と家探しを手伝ってくれたりもしました。

星名さんインタビュー2「古民家で暮らすこと」

 草木染めの工房と自宅のいずれも古民家を借りています。古民家を借りる交渉は一度断られましたが、その後じっくり交渉をしてようやく借りられることになりました。古民家の空き家は今、人が住んでいないだけで空き家ではないと思うんです。そこに住み続けることで、そこには自然や四季、集落があることや自分自身が生きていることを感じられる。このような環境の中で過ごすことができていて、将来的な大きなビジョンは語れませんが、これからもずっとここで暮らしたいということだけははっきり言えます。ただし、冬はサバイバルというほど寒いですし、雨漏りこそないものの屋根も問題ですけどね。

星名さんインタビュー3「どこでどう暮らしたいか」

 暮らし方って大事ですよね。まずは将来を考えると、収入や就職ありきになりがちだけど、どこでどのように暮らしたいか一度考えてみるのもいいと思います。
 どう暮らすのかイメージできると、やりたいことが取捨選択され、バランスのよいライフスタイルが見えてくると思います。もちろん、必死に仕事をしてきた人を否定するつもりはないのですが、暮らし方を考えてから、それに見合った仕事、収入を考えてもいいんじゃないかな。
 自分は、里山と古民家という芸術家にとってよい環境が揃っている地でこれからも暮らしたいと思っています。そんなふうに考えてみると、新潟を選ぶ人も多くなるかもしれないですね。

「西区DEアート」とは

 2001年から今年で6回目を数える新潟大学のアートプロジェクト「西区DEアート」。回を重ねるごとに、地域との結びつきや支援も大きくなっています。学生はアーティストとして参加するだけでなく、事務局の運営・計画にも携わっています。このプロジェクトを立ち上げ、プロジェクトの総括をしている新潟大学教育人間科学部の丹治嘉彦准教授にお話をお聞きしました。

西区DEアートへのリンク

丹治先生インタビュー1・美術館を抜け出す意味

 画廊や美術館を抜け出し、もっとフレームを大きくしようというのがこのプロジェクトの始まり。新潟大学は、学生が2万人を超え、地域ともっとつながっていていいはずなのに、立ち上げ当時は、地元との交流が全くといっていいほどなかった。そこで、アートを地域に落とし込んで、内野という街を一層魅力あるものにしていきたいと考えるようになりました。もちろん、アートの質の高さも求められるし、人の心に響く作品でなければならないことは大前提ですが、我々指導者はあくまでもフレームを与えるだけにし、アートを埋め込むこと、計画、運営は学生主体でやっています。

丹治先生インタビュー2・地域も学生も変わりました

 住民説明会には学生やNPOも参加します。初期は、住民説明会を開いても意見が出て来なかった。それが回数を重ねるごとに、地域の方々から意見をいただいたり、手助けをしてもらえるようになり、地域との一体感は強くなっています。地域だけでなく、学生も変わりました。プロジェクト参加前は、コミュニケーションが苦手だった学生が、少しずつではありますが、変わっていく姿を見るのはうれしい。一定の妥協点を見つけたり、あるいは、合意へのプロセスも学んでいる。 また、アートを通じて、企画すること、共有すること、達成感を得ることができ、それが生きていることだと感じてもらえたらいいなと思います。それから、学生にとって大きな自信につながっているのは確かです。

丹治先生インタビュー3・生きている証なのです

 今まで地域と近い距離にあったのに、その距離が埋まらなかった。でも、アートを通じて、その距離は確実に近づきました。地域のおじいちゃんたちの笑顔が増えたこともプロジェクトで得られたことの一つです。でもそれだけではないんですよね。芸術を表現することで生きている証を伝えたい。アートにはそういう力があると思うんです。企画、運営、制作には本当にお金がかかります。自腹で負担することも多い。でも、それ以上にアートが発信する力は大きいし、学生が得るものも大きい。これから、このプロジェクトはどのように形を変えていくかわかりませんが、アートの力、アートの可能性を信じたいというのが私の想いです。

(終わりに・編集後記)
 新潟の各地で生まれ育ったアート。大きく構えたり、派手なPRをしているわけではなくても、その歩みは確実に地域に足跡を刻んでいます。アートの力と地域の力が掛け合わさり、そこには“生きている証”が記される場所になっているようです。

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