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ニイガタビト

いろいろな人たちとチームを作り、地域を盛り上げていきたい

2019.05.21 掲載

株式会社MGNET まちづくり事業部・アシスタント

福田 恭子(ふくだきょうこ)さん

燕市

 1992年生まれ。新潟市中央区出身。高校卒業後、慶應義塾大学に進学。総合政策学部のゼミやサークルで地域おこし・ローカルビジネスを学び、地方でビジネスを立ち上げるセミナーを多数開催。2017年、株式会社MGNET(マグネット)に入社し、燕三条周辺の金属加工をはじめとするものづくりの現場を見学・体験するイベント「燕三条 工場(こうば)の祭典」事務局担当を中心に、まちづくり・ものづくりに携わる。プライベートでもこれまでの経験を活かして地域を元気にする活動を展開中。

震災ボランティアでやりたいことを見つけた

 私が大学に入学したのは東日本大震災が起きた年でした。ボランティアとして12月に初めて被災地の岩手県陸前高田市に行き、現地の様子に大きな衝撃を受けました。それから毎月のように通い続けるうちに「何かしたい、誰かの役に立ちたい」という思いから地域おこしに興味を持つようになりました。
 周りには反対されましたが、自分の人生、やりたいことを学びたいと思って、ビビりながら(笑)2年生の時に理工学部から総合政策学部に編入しました。とにかく地方を元気にしたい、地域活性化についてもっと勉強したいという新しく見つけた目標に夢中でした。

地域資源を活かした起業をテーマに取り組んだ学生時代

 震災ボランティアの活動の中で、ビジネスを通じて社会に貢献する “社会起業家”という言葉に出会い、自分が行動することで社会を変えていく生き方に憧れるようになりました。地域資源を活かした事業を立ち上げることに興味を持ち、そうした研究会に入り、ビジネスコンテストを運営する団体を立ち上げました。
 平日は学校の勉強をして、週末は地方でセミナーを行う…忙しい学生生活でしたが興味を持った分野をとことん極めるのが楽しかったです。毎回、セミナーの反応も上々で目標に向かって順調に進んでいる実感もありました。

新潟が自分にとって大切な存在に

 全国各地でセミナーを行うたびに「地方では地域活性化やビジネスのことを学ぶ環境がない」という声を聞き、「これを仕事にできるかも!したい!」と思うようになりました。私が知らなかっただけで、新潟にも地域のために何かしたい、と思っている同世代がたくさんいました。仲間や協力してくれる人が増えていき、大学4年生の頃には、新潟が自分にとってとても大切な存在になっていました。そして、卒業後の活動拠点を新潟にしようと決めたのです。

地元の魅力を発信する会社との出会い

 とはいえ、卒業4カ月前になっても私自身の起業の構想は何も具体化していませんでした。そんなとき、燕市にある株式会社MGNETの武田社長に出会ったことが大きな転機となりました。MGNETは、金型製作会社の子会社という認識しかありませんでしたが、ものづくり事業を基盤として、製品企画・開発、ものづくりに関わる地域支援などを行っていることを知りました。
 社長は、漠然とした私のビジョンについて相談に乗ってくれたうえに、「こういうこともできそうだよね」と、的確なアドバイスで可能性を広げてくれたのです。それまで起業するつもりで就職は考えてきませんでしたが、この会社でなら、自分の経験を活かして仲間を作り、新潟の魅力を発信していける、これこそが自分のやりたいことなんだ、と思いました。
 こうして卒業後の2017年、同社に入社することになりました。

世界的なイベントに関われる、幸せな仕事

 MGNETがある燕三条地域は、江戸時代から続く金属加工をはじめ、さまざまなものづくりの技術が集まります。この地域の企業が協力し、年に一度「燕三条 工場の祭典」という工場見学のイベントが開催されています。普段は一般公開されていない数々の工場を一斉に開放して、見学や体験ができるイベントです。年々来場者数は増加し、海外バイヤーとの商談が決まったり、職人を目指す若者が増えたりと、全国、そして世界から注目されています。

 私が入社した年にMGNETが事務局として参加をすることになりました。普段からまちづくりに携わりたいという私の思いを受けて、社長が事務局として任せてみようと思ってくださったことは今でも忘れられません。自分はとても出会いに恵まれていると思います。たくさんの人の思いが詰まっていて、そして学生時代から地域活性化の事例として憧れていた「燕三条 工場の祭典」に関わることができる喜びを感じています。
 今は「燕三条 工場の祭典」実行委員会事務局の仕事をメインに、工場見学のアテンドや製品企画の仕事を担当しています。海外の展示会で燕三条地域のPRも経験しました。今はMGNETの仕事を通じて、地域の魅力をもっと発信していきたいと考えています。

燕三条 工場の祭典へのリンク

お気に入りの古民家での暮らしを楽しむ

 今は燕市内の古民家を改装して友人とふたりで住んでいます。仲間たちに力を借りて楽しみながらリノベーションしたので愛着があり、気の合う友人と過ごす古民家暮らしは楽しいです。近所に大きな商店街があって、お祭りに参加するなど、地域との交流も深めています。燕は街の規模がちょうどよく、地域の人たちも気さくでとても暮らしやすいところですね。
 休みの日はアクティブに活動したがりなので(笑)、2週間前は福島、1週間前は村上に行ってきました。どの街に行っても「こんないい場所もあるんだ」「こういうPR方法もあるのか」なんて考えてしまいます。地域の魅力を見つけること、何らかの形にしたいと思うことは、私の仕事にも関係しますが、何よりも楽しみなんです。

同世代に新潟暮らしのワクワクを伝えたい

 新潟に帰ってきたときよりも、知れば知るほど新潟の可能性を感じています。面白い人と出会い、チームを作って、地域を盛り上げていきたい。そんな新しいことにどんどん挑戦できる環境に、ワクワクしているんです。それは、チャレンジを受け入れてくれる、この地域のオープンな気質もあるのかもしれません。新潟では自分次第で「何でもできる」んです! 同世代にこのワクワクを伝えたくて、SNSや燕三条エフエムラジオは~とで燕三条の魅力や日々の暮らしの楽しさを発信しています。
 自分とまわりの人たちが楽しく生きていける街が魅力的な街だと思います。自分が仕事もプライベートもいきいきとしている様子を見てもらうことで「この地域面白そう!」「一緒に働いてみたい」と思ってもらえるはず。だからこれからも楽しく前向きに活動していきたいですね!

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