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教えて先輩! 第136回

村上の地域資源を活かし起業!

2019.01.10 掲載

株式会社いろむすび

古林拓也(ふるばやし たくや)さん・紗代(さよ)さん

村上市

 古林拓也さんは京都府出身。大学卒業までを地元・京都で過ごし、卒業後に上京して大手IT企業に就職。妻の紗代さんは新潟県胎内市出身。大学進学を機に上京して、卒業後は都内の食品輸入会社に就職。ともに都内で社会人として働くなかで、互いの知人を通じて知り合い、その後結婚。
 数年間、東京での生活をしていたが、自分たちが思い描く暮らしを考える中で、地方への移住を検討。2017年夏に妻の実家がある胎内市に家族で帰省した際に、親戚を通じて移住と起業のチャンスを獲得。2018年4月に家族で村上市に移住した。

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 古林拓也さんは、平成31年1月19日(土)に東京有楽町で開催されるU・Iターンイベント「にいがたライフスタイルミーティングvol.6『新潟×食と農~地域食をデザインする働き方~』」にゲスト出演します。

 申込方法など詳しくは、こちらからどうぞ↓↓
 https://niigatakurashi.com/event/35822/
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息苦しさを感じた東京での生活

[拓也さん]
 私は京都府で生まれ、大学院を卒業するまでの間を生まれ故郷で過ごしました。大手IT企業への就職を機に上京し、東京で社会人生活を送り始めて数年経ったある時、会社の同僚が誘ってくれた飲み会で新潟県胎内市出身の紗代さんと出会ったのです。その後、私たちは結婚して都内で暮らしていました。当初、二人で生活していた頃は良かったのですが、長女が生まれ子育てが始まり、徐々に東京での生活に息苦しさを感じるようになってきました。
 当時住んでいた賃貸マンションは1LDKで、家賃14万円。長女はいわゆる待機児童問題に直面し、小さな無認可の保育園に預けるのに月8万円もかかりました。妻も働いてくれていましたが、多くのお金が家賃や保育費など固定費として消えていく生活だったのです。次第に何のために働いているのかが分からなくなりました。

[紗代さん]
 東京で働くこと自体に問題はありませんでしたが、子育てをするようになり、この先やっていけるのかという大きな不安を感じました。家を購入することも視野に入れ、マンション見学に行ったりもしましたが、5千万円もの大金を出したとしても、手に入るのは都心から遠く離れた、決して広いとは言えない物件ばかりでした。

[拓也さん]
 加えて、私が働いていた会社はIT系の大手だったこともあり、社内の様々な状況から休職する方や昇進しても心がすり減っている方もたくさん目にしていました。次第にそこで働くことが本質的に幸せなのかという疑問が湧いてきて、自分の暮らす環境を変えるために動き始めました。

経営大学院に通いMBAを取得

[拓也さん]
 現状を打開し人生を拓きたいという思いから、そのまま働きながら経営大学院に通いMBA(経営学修士)の取得を目指すことにしたのです。さらに、都内で活躍されている社会起業家のお仕事をボランティアで手伝わせてもらい自分自身の志を探しました。

[紗代さん]
 経営大学院でMBAを取得することは、それをやろうという夫の思いは素晴らしいと思ったので、詳しいことは分かりませんでしたが背中を押しました。ですが、いざ始まってみたら働きながら勉強をした夫はもちろん大変だったと思いますけど、私も大変でした(笑)。
 夫は平日、仕事が終わってから勉強に行きますし、休日も講義に出かけたり課題をやるわけです。頼れる人がいない東京で初めての子育てをしたので、かなりストレスを抱えた時期でもありました。

[拓也さん]
 MBAの勉強と並行して、ご縁があって滋賀県近江八幡市で、地域資源活用塾という地域活性プロジェクトの指導・助言を経験させていただきました。「その地域の人たちが、自ら地域資源を活用して、事業を生み出していく」というのがテーマだったのですが、そこでの経験を通して、「地域」と「場づくり」のおもしろさに気づくことができたのです。そしてそれを自分の将来の仕事としてやっていくのもいいなと思ったのです。
 経営大学院を卒業した私はそうした経験の中で、東京ではない地方で何かをやってみたいという思いを持つようになりました。妻も東京での子育てが大変でしたし、私も妻も元々は京都・新潟という地方の出身者。「地方で暮らすのもありだよね」ということを、二人で時間をかけながら話すようになりました。

妻の叔母からの誘い

[拓也さん]
 その後、都内で社会起業家の事業をお手伝いした中で「過疎の課題を抱えている島根県雲南市に移住して、NPO法人で地域づくりの仕事をしてみないか?」というマッチングのお話をいただいたのです。
 私自身、地域に関わる仕事がしたいと思っていたので、その話に興味津々で、気持ちはもう半分島根県に行っていました。しかし、あまりに私が先走り過ぎてしまい、妻を困惑させてしまいました。

[紗代さん]
 ちょうどその頃、私は次女を妊娠していたのです。確かに東京での生活は大変な部分が多かったですけど、夫婦どちらの地元でもなく、まったく縁もゆかりもない島根県に行きたいというのを聞いて「ちょっと待ってよ!」と(笑)。私がそのことを新潟にいる自分の母に電話で伝えたこともあって、その後、私の実家で話し合いをしました。

[拓也さん]
 その時「島根に行って地域に関わる仕事をしたい」という私の気持ちを聞きつけて提案をしてくれたのが妻の叔母でした。村上市に住む妻の叔母は、個人事業主として山菜を販売するような地域ならではの資源を活かして事業を行っており、さらに、空き家を購入するなどまちづくりに関心を持っている方だったのです。
 その叔母に「島根じゃなく、新潟に来てやらないか?」と言われたのです。まさかそんな展開になるとは思いませんでしたが、私がやりたい仕事の条件がすべてここにありました。ゼロからの挑戦で村上地域ならではの事業を作れるというのはとても魅力的でしたし、妻の地元の新潟ということもあって、妻も安心して子育てができると思ったので、島根県に行く話をお断りして、新潟への移住とまちづくりの事業での起業を決めたのです。
 私の仕事、妻の子育て、そして二人が疲弊していた東京での生活――すべてをクリアできる選択肢が新潟にありました。

人間らしい生活リズムでの暮らし

[紗代さん]
 新潟へ移住することを決めてからは急ピッチで準備を進めました。私は新しい保育園探しなど生活面での手続きを行い、夫は会社の退職手続きや新潟に来てからの事業の立ち上げに奔走しました。それで、2018年4月から家族で新潟県村上市での生活をスタートさせたのです。
 半年以上経って感じるのは、子育てがしやすく、生活面での負荷は東京にいた頃よりもずいぶん楽になったということです。特に小さな子どもを連れての移動はかなり違いがあります。都内での移動は自転車や電車で大変でしたし、混雑したスーパーでのベビーカーの利用を考えて、夕飯の買い物をするにもお店に行く時間から考えなくてはなりませんでした。
 でも、新潟では車で自由に移動ができますし、スーパーの店内も広いので、気兼ねなく買い物をすることができます。些細なことかも知れませんが、小さな子どもを持つ母にとってはかなり生活しやすい環境です。

[拓也さん]
 東京にいた頃と比べて圧倒的によくなったと思うのは生活の時間帯です。都内では何もかもが24時間動いている感じでしたが、新潟では朝7時から世の中が動き出して夕方5時にはすべてが終わります。
 引っ越してきた当初、朝7時過ぎに近所の方から回覧板が廻ってくるのは少々戸惑いましたが(笑)、おかげさまでとても人間らしい生活リズムができていますし、暮らしそのものが豊かになっている実感があります。もちろん仕事の状況によって、休日や夜中に働くこともありますが(笑)。

出費は半分。心の幸福度は倍増

[拓也さん]
 仕事の面では叔母と共同出資で地域活性とまちづくりを主目的にした、株式会社いろむすびを設立しました。そこでは、「地元の山菜や野菜を首都圏に住む人たちに届ける地域商社としての事業」「空き家を活用して、地方の田舎での暮らしを首都圏に住む人たちに体験してもらうというゲストハウス事業」そして、「私自身が都内で社会起業家の方々と関わってきたなかで習得した、人を巻き込んで事業を創ることを伝える講座」の3つを柱にして、地域の60代の女性たちとともに、少しずつ事業を進めています。
 すべてが始まったばかりですが、村上地域の豊かな自然の恵みや田舎ならではの暮らしやそこで生きる人たちの知恵を、首都圏で暮らす人たちに提供することで、どちらで暮らす人たちにもメリットがあり、心が豊かになるモノ・コトを届けたいと考えています。

[紗代さん]
 東京にいた頃と比べ、変に周囲と比較することなく自分たちらしく過ごせるのも村上での生活の大きな魅力だと感じます。私たちの経験を踏まえて言うなら、新潟はいろんな面で「準備なしでいきなり移住してもなんとかなる場所」だと思います。

[拓也さん]
 移住を考えているのであれば、移住した先で「こうしたい」と思い描いていることをあえて口に出していくことが良いと思います。そうすると、周りからの助けが自然と生まれると思いますし、やりたいことや暮らしの輪郭が少しずつ見えて、移住した先での姿が具体的に形作られていくはずです。村上市に移住して、世帯収入は東京で二人とも働いていた頃に比べて3分の1程度になりましたが、その分生活にかかる費用も半分になっています。ですが、何よりも村上に移って良かったことは、私たち家族の心の幸福度が、2倍にも3倍にもなったことです。

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