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燕のものづくり企業をもっと発信!

2018.11.28 掲載

株式会社新越ワークス 管理本部総務課

安達 彩(あだち あや)さん

燕市

1989年生まれ。燕市出身。高校卒業まで新潟で過ごしたのち、大学進学のために大阪へ。大阪で就職を考えていたが、家族の「帰ってきてほしい」という気持ちに応えてUターンし、就職。燕市に本社を置き、アウトドア用品や業務用厨房用品、木質ペレットストーブを開発・製造する株式会社新越ワークスの総務として業務にあたる。大の高校野球ファンで、春夏の甲子園には必ず観戦に行き、試合観戦をしながら応援スタンドで飲むビールが大好き。

大阪での暮らしが性に合っていた

 燕市で生まれ、高校卒業まで地元の新潟で過ごしましたが、大学進学をきっかけに大阪に移り住み、学生時代の4年間を過ごしました。故郷の新潟に比べて、遊ぶ場所も多かったですし、関西の人のおもしろさやノリのよさも性に合っていると感じていました。また、私は小さい頃に野球をやっていた経験もあり、特に高校野球が大好きで、毎年、春と夏には甲子園に観戦に行き、大会の全試合を録画するほどです(笑)。そんな理由もあって、大学卒業後もすぐに甲子園に観戦に行けるように、そのまま関西で就職しようと考えていたのです。
 大学4年生になり、本格的に就職活動を始めたところ、大阪の企業から内定をいただきました。ところが、ほぼ同じタイミングで3つ年上の兄の配属先が岐阜県に決まったのです。当初は兄が新潟に配属になるだろうから、私は大阪にいてもいいだろうと思っていたのですが、そううまくはいきませんでした。実家の両親から「ふたりのどちらかが近くにいてくれたら嬉しい」と言われたことや、おばあちゃんが大好きだったこともあり、大阪での就職について少し迷い、改めて考え直しました。

両親の協力で成功した地元での就職活動

 「じゃあ、私が新潟に帰るよ。お父さんとお母さんには私が働けそうな会社探しを手伝ってほしい」とお願いしました。高校生までは地元にいたものの、大学時代は大阪に住んでいたので、地元の企業についてはよく分かりませんでした。そのため、両親にアドバイスをもらいながら、急きょ地元の新潟で就職活動を始めたのです。
 父母ともに地元の企業についてある程度詳しかったので参考になりましたし、その中で母が教えてくれたのが、現在私が勤めている新越ワークスという会社でした。運よく内定をいただくことができ、大学卒業とともに地元である燕市にUターンしたのです。
 私の場合、Uターンすることが急に決まったので、事前に企業をリサーチすることがほとんどできませんでした。燕市は昔ながらのものづくり企業が多いことも影響してか、当時はどの企業のウェブサイトも今ほど充実していませんでしたし、どんな企業なのか、採用があるのかなどを調べるのに苦労したことを覚えています。

社長の口癖は「失敗しなさい」

 私が働く新越ワークスは業務用厨房用品やキャンプ用品、木質ペレットストーブを開発・製造するものづくり企業です。入社して6年が経ちましたが、今は総務課に所属して、納品書の管理や支払いなど経理全般の業務、社員の採用、新入社員の研修に関する業務も行っています。
 正直なことを言うと、入社した当初は、指示されたことだけを無難にこなして2、3年働いたら、また大阪で暮らしたいと思っていました(笑)。しかし、経理を中心とした総務の仕事から始まり、数年も経たないうちに採用や新入社員の研修も任せてもらえるようになったのです。新しいことへのチャレンジをどんどんやらせてくれる会社の方針や雰囲気のよさもあり、私の気持ちは徐々に変化していきました。
 自社製品には『UNIFLAME』というアウトドアブランドがあったり、ピザ窯を製造したりもしているので、社内で何かイベントができないかと考えて、後輩と一緒に社内のBBQ大会を企画して社長にプレゼンをしました。すると、「ぜひやろう!」とOKをいただき、社内のテラスで社員のBBQ大会が実現できました。ほかにも、運動会や高校を卒業して入社した社員の方が20歳になった時の社内成人式など、一緒に働く社員みんなのコミュニケーションの場をつくることを企画し、それを実現できたことがすごく嬉しかったです。
 「失敗しなさい。成長できるから」は社長の口癖ですが、そのおかげで新しいことにチャレンジでき、気づいたら仕事が楽しくて、大阪に戻りたいという気持ちもすっかりなくなりました。
 一概には言えませんが、仕事上のこのような経験ができるのも、東京や大阪の大企業でなく、地方の中小企業で働く魅力のひとつなのかも知れません。当社はもちろんですが、こういった魅力的な中小企業が県央地域には多くあると思います。

家族でソフトボール

 大阪での生活を経て、新潟に戻って来て思うことのひとつに食の豊かさがあります。大学に入学した1年目は寮生活だったのですが、入寮して最初に食べたご飯(白米)がおいしくなかったことは、今でも鮮明に覚えています。全国のいろんな地方から来ていた同級生と一緒に食べたのですが、ほかのみんなは何食わぬ顔で食べていましたが、私はそうではありませんでした。すぐに実家に電話して「お米だけ、送ってほしい!」と頼みました。それは、身をもって新潟のお米のおいしさを実感した瞬間でした。
 また、私は昨年結婚をして、今は主人とふたりで暮らしていますが、すぐ近くに実家があって家族がそばにいるのは安心ですし、戻ってきてよかったと感じています。今年からは兄も岐阜から帰ってきたので、すぐに家族みんなに会えるのはいいですね。今は私と父と兄で町内の同じソフトボールチームに参加していますが、こんなふうに家族みんなで、趣味を楽しめるのはすごく幸せなことで、Uターンしてよかったと思っています。

ものづくりに興味がある人は燕市へ

 仕事の面でこれからの目標は、新越ワークスという会社の名前をもっともっと広めていくことです。まだまだ会社の知名度が足りないと思っていますし、広報の業務を担当することもあるので、そこに力を入れていきたいです。
 「新越ワークスはいい会社だよね」と言われるようにしたいですし、自分が勤めている会社だからこそ、誇りを持って仕事をしていきたいです。入社当初はすぐに辞めるかもしれないと思っていたのですが、今はこんなふうに考え方が180度変わりました(笑)。それも生まれ育った地元に戻ってきたからなのかもしれません。
 新越ワークスはものづくりの会社ですが、私は総務なので、ものづくりはできません。だからこそ、社員のみなさんが気持ちよく働けたり、楽しく過ごせる環境を作ることが自分の役割だと自負しています。そして、後輩社員が成長する姿を見られることも、今の私のモチベーションになっていますし、仕事に夢中になれる理由だと思います。
 新潟は食のレベルが高いし、車さえあれば移動にも不自由しません。東京や大阪に比べたら都会的な遊び場が少ないのは事実ですが、それを十分に埋めてくれる美しい海や山などの大自然があります。
 現在、私の住む燕市はものづくりのまちとして、若い人材を求めている企業がたくさんあります。当社は、「公益社団法人つばめいと」と連携して、燕市の企業へ県内外の学生インターンシップを行い、UIターンを促進する事業にも参加しています。「ものづくりを仕事にしたい」という学生さんや若い世代はぜひ燕市に注目してください!

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