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ニイガタビト

住みたくなる街にしていきたい

2015.07.02 掲載

株式会社テラスオフィス 店舗統括マネージャー

高岡はつえさん

45歳 新潟市

 高校卒業後、首都圏の短大へ進学。卒業後、新潟市内に戻り就職。ご主人の仕事の関係で、関西、九州など国内の様々な地域で生活。久しぶりに地元に戻って来たところ沼垂が寂しい状況に。現在は沼垂テラス商店街の店舗管理や商店街のイベントの企画などを行っている。

地元を知らない高校生でした

 誰でもそうかもしれませんが、高校在学中は地元に興味が持てませんでした。短大進学を機に、首都圏で生活。見るものすべてが華やいでいて、当時のことを鮮明に思い出せるほど、充実した時間を過ごしました。卒業後は、新潟の会社に就職。結婚後、主人の仕事の関係で、関西方面や九州など様々な地域で過ごしました。短い時は数か月。長くても数年で引っ越す生活でした。短い期間でもそれなりに楽しむことができたのは、とても良かったと思っています。

帰ってきて、あらためて地元を見たら

 12年ほど地元を離れて暮らし、地元に帰ってきて町の様子がとても寂しいモノになっていました。お店の経営者や町に住む人たちの高齢化で、沼垂市場通りは徐々に閉店しシャッター通りに変わっていました。昭和40年代は生鮮食料品など様々な店舗が並び、多くの人でにぎわっていた場所が、すっかり寂れてしまっている。この場所をもう一度、子どもの頃のような「賑わいのある場所」にしたいと、まず始めに、ソフトクリームと手作り惣菜の店「ルルックキッチン」がオープンします。翌年の11月にオーダーメイド家具と喫茶店の店「イサナ」がオープン。平成24年に陶芸教室と工房の「靑人窯」がオープンすると、多くのお客様が商店街を訪れるようになりました。街が動き出すと不思議なモノで、店舗を借りたいという若者が現れ始めました。

情報発信と口コミが相乗効果となって

 若い人たちのチャレンジが、すこしずつテレビや雑誌などで取り上げられ、またインターネットを活用した店主の情報発信で人が集まりだし、この場所で新たにお店を開きたいという問い合わせが増え始めました。

この商店街は「東新潟市場協同組合」が管理していたのですが、組合規約によって組合員以外の出店は制限され、新規出店は困難な状況でした。しかし組合員の高齢化によって維持管理が難しくなり、組合側と何度も将来の商店街の在り方を話し合い、昨年3月に新たな管理会社を立ち上げたのが、株式会社テラスオフィスです。
さまざまな問題をクリアするため、閉店している店舗をすべて買い取り、統一したコンセプトデザインのもと市場全体の開発を行うプロジェクト「ACTIVE再生プロジェクト」をスタートさせました。

生活に密着した商店街

 地域が高齢化しているので、まずは生活に必要なものが揃う商店街にしたいと考え、出店者を選ぶ基準にしました。従来からある青果店に加え、惣菜店、花屋、この春からは肉、魚店、パン屋さんができ、身近な場所で生活必需品が買える場所にしました。他にも雑貨店やアクセサリーショップなど、生活が豊かになるような店舗も順次入る予定です。
 沼垂テラス商店街以外にも、周辺には多くの空き店舗や空き家が見られます。この地域が魅力的になり、多くの人が買い物に訪れてくれると、次はこの街に住みたいという人たちが増えていく。もっともっと魅力的な場所になってほしいと思っています。
 今の若い方は、新しいキラキラしたものより、むしろ古いモノを直して使うことに魅力を感じているように思います。リノベーションやリフォームなど、地域の雰囲気をこわすことなく、使っていく。そんな昭和な魅力を残しながら「この街」を楽しい場所にしていきたいと考えています。
当初、初年度入居募集を70%と考え募集したところ、問い合せが相次ぎ、昨年の10月の段階で全てのスペースが決まってしまいました。その後も40件以上の問い合わせが来ている状況です。

新潟の魅力、地域の魅力

 月並みですが、生まれ育った町が一番だと思います。子どもの時に、遊んだ路地。商店街のおじさん、おばさんの元気な声が聞こえた頃。声をかけあい、挨拶できる街になってきて「昭和を感じる暖かい雰囲気」がする。そういう場所をここから作っていきたいと思っています。若い人が入り、町が元気になっていく様子を見て、地域の高齢者も元気になっているような気がしています。
 こちらに戻って来てまだ数年ですが、「新潟の魅力」「沼垂地区の良さ」を発信していきたいと思っています。

沼垂テラス商店街のサイトへのリンク

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