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新しい働き方 第124回

Toi陶房で土と器に出会ってほしい

2017.03.08 掲載

vol4

陶芸作家

藤田陽子さん

vol4

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Key word

 村上市出身。美術短期大学卒業後、胎内市(旧中条町)の坂爪勝幸先生に師事し、21年間陶芸を学ぶ。2016年2月、生まれ育った村上市瀬波温泉でToi陶房をopen。訪れる観光客や地域の人に作品を見てもらいたいとの思いで、ギャラリーと制作スペースが一体化した開放的な陶房に。陶芸体験を通して土に触れてモノをつくる面白さや自分で作った器で食事を楽しむなど、日常生活で少しでも豊かな気持ちになれる時間を提供したいと考えています。

前回は、工房での仕事や制作のことについて書きました。
最終回は、独立を考えたきっかけやこれからのToi陶房のことについて書きたいと思います。

自分の基盤をつくりたい

 21年もの間師事した坂爪先生の元から独立することを考え始めたのは、4年前のことです。陶芸の道を応援してくれた父がヘルニアの手術をすることになり、坂爪工房を休んで家業の寿司屋の手伝いをすることになりました。約1か月陶芸ができなくなり、その時初めて両親が健康でいてくれるから陶芸ができるのだと気付きました。今までは先のことを考えずに制作をしていて、「親はいつまでも元気なもの」と思っていましたが、実際はそうではありませんでした。私の立っていた場所は、両親の健康状態や少しの環境の変化で変わってしまうほど、不安定なところだったようです。
 私は坂爪工房で、大学でも学べない専門的な知識を学ぶことができました。先生の伝統的な陶芸のやり方はとても大変で、薪集め、釉薬作り、土作りなど手間がかかります。今の時代は、安易なやり方もありますが、私は先生のように伝統的なやり方で作品を表現したいと思い、先生から学んだ焼き物の良さをたくさんの人たちに伝えていきたいと思いました。だからこそ、「不安定な足元ではだめだ。自分の基盤をつくらなくては。」そう思い、独立することを決めました。

なくてはならない薪窯をつくる

 坂爪先生から教えて頂いた陶芸方法になくてはならないもの、それは「薪窯」です。(薪窯を使うとどんな作品に仕上がるかは、コラム第2回でお話しているので、よければそちらをご覧ください。)独立するにあたって、私も薪窯を使って作品をつくり、想いを表現したいと思いました。もちろん薪窯作りはしたことがないので、坂爪先生に協力をお願いすることにしました。先生は、アメリカと日本で穴窯を制作した経験があり、坂爪工房の巨大な穴窯も先生がつくりました。前もお話しましたが、本当に大きな窯で、大人が屈んで15人は入れそうなほどです。
 そうして経験豊富な先生の指導の下、2015年9月から3か月かけて薪窯作りを始めました。窯詰め~窯焚き~窯出しの工程を考えて使い勝手が良く、焼成時間が短くて済むように、穴窯にしては1立米(1りゅーべ:1メートルの立方体(1m×1m×1m)の大きさ)ほどのとても小さな窯を設計しました。窯作りは基礎から作り始めて、床を階段状に3段積んだあと、窯口のアーチを積み、煙突を積みます。窯に合わせて、ひとつひとつ耐火煉瓦を割り、モルタルで接着しながら積んでいく作業は、慣れないことも多く、また冬の寒さが辛い時もありましたが、少しずつ形になっていく窯を見ると達成感がじーんと沁みます。薪窯をつくることは、そうあることではないので、作成過程も写真に撮り、記録を残しました。貴重な体験と美しい窯ができて、坂爪先生にはとても感謝していますし、本当に楽しかったです。

楽しく心を揺らす空間を

 実家の寿司屋で私のつくった器を使っていることもあり、すぐ隣の駐車場の中に工房と薪窯をつくりました。隣同士に並ぶことで、お客様に食と器を関連付けて感じていただくことができるかもしれないという狙いがありますが、純粋に、丁寧につくった器で丁寧につくられた料理を楽しんで頂きたいと思いました。
瀬波温泉は、山と海の間にある自然に囲まれた食べ物の美味しいところです。温泉の質も良く、身体の芯から温まるので湯冷めもしません。温泉だけでも十分魅力的ですが、私はこの温泉地でもう一つ思い出に残るような場所をつくりたいと思ったことも、ここにToi陶房を構えた理由です。
 工房は、小さな展示スペースと制作スペースを構えており、展示スペースでは私がつくった作品を販売しています。中央の大きな作業台が制作スペースで、そこで私自身の制作や陶芸教室を行っています。土に触れ、楽しく心を揺らしてくれる空間を作りたいと考え、陶芸教室は無理なく通えるように1回2000円~で行っています。丁寧に指導を行い、来てくださった方には自分の手で作る楽しさを体験してもらいたいと思っています。

生命力のある作品づくりを目指して

今年の2月18日で、Toi陶房はopen1周年を迎えました。昨年は釉薬作り、土作り、窯焚きの準備など制作するための下仕事に時間を使いました。密度を濃く、時間をかけた仕事をすると、作品に生命力が生まれてくるものだと思います。
作家としては「日常使いの、それでいて特別な器」をテーマに、制作に力を入れ販売をするための活動範囲も広げていきたいと考えています。また、瀬波温泉に訪れる人が、Toi陶房で土や器と出会う最初のきっかけになり、心地良く、幸福感を感じる時間を過ごして頂きたいと思っています。

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